地図ならびに地理作品展
第49回 広島地区 主催:広島県地理作品展運営委員会作品展の概要「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・特別支援学校の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に、毎年9月に開催されています。 国土地理院長賞 作品名:「ぼくたちの町の被爆樹木マップ」 受賞者:安田学園安田小学校 3年 西原薫 作品主旨:夏休みにお父さんと、被爆樹木を見に行きました。原爆で焼けてぼろぼろになっているはずなのに、青々とした葉っぱをつけて、元気に育っていてびっくりしました。調べてみると、ぼくの家の周りにもたくさんあることが分かりました。みんなにも見に行ってほしくて、地図にしました。これからも、ぼくたちの手で守っていきたいです。 広島市長賞 作品名:「オリンピックを広島に!」 受賞者:広島市立原南小学校 4年 茶之原健斗 作品主旨:広島市の秋葉市長が「広島にオリンピックを!」とせん言しました。そこで、本当に広島市で、できるのか調べました。調べた結果、広島市にしせつを建てるか、広島県の協力で、できることがわかりました。ぼくは、オリンピックをかならず開いてほしいです。 国土地理院中国地方測量部長賞 作品名:「日本の都道府県の形を色々な物に例えよう」 受賞者:広島市立瀬野小学校 5年 大久保透弥 作品主旨:この作品は、日本の都道府県の形をいろいろな物に例えたものです。例える時に気をつけたことは、だれもが知っている分かりやすい物に例えることです。また、見る人が分かりやすいように二つの工夫をしました。一つ目は、番号をつけ、ひと目で分かる一覧表をつけたことです。二つ目は、親しみをもってもらうために四こま漫画をつけたことです。この作品を作ったことで、前よりも地図への興味が大きくなりました。 日本地図センター賞 作品名:「平和記念公園 いれいひマップ」 受賞者:安田学園安田小学校 4年 垣内田杏珠 作品主旨:今年の平和記念式典には、アメリカのルース駐日大使、国連のバンギムン事務総長、イギリスやフランスの代表が参加することで、世界から広島が注目されていました。広島に住んでいる私たちが、きちんと知っていないとだめだと思い、妹と平和公園でいれいひ調べをしました。調べていくと悲しい気持ちと同時に世界に伝えないといけないと感じました。そこで、調べたいれいひの地図を作って平和を願う気持ちを伝えることにしました。 地理科学学会賞 作品名:「わたしたちの学校って大きい?」 受賞者:広島市立原南小学校 2年 茶之原侑以 作品主旨:わたしの学校の2年生は3クラスです。いとこの学校は4クラスです。学校によって人数がちがうので、ひろしまの小学校の人数をしらべて地図にしてみました。1ばんちいさな志屋小学校は12人でびっくりしました。 国土地理院長賞 作品名:「西条盆地を通る道路・鉄道の経路について」 受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 中川礼奈 作品主旨:西条盆地は広島県中部の交通の要所です。そのため、東西を結ぶたくさんの道路・線路が通っています。しかし、それぞれで盆地への入り方、出方に違いがあります。それはなぜなのか気になり、調べることにしました。調査は現場での観察・写真撮影をし、写真と地形図を見比べて考えました。その結果、山を越えるときの経路の設定の考え方が作られた時代によって異なり、また、道路と線路でも違うことが分かりました。 広島県教育委員会賞 作品名:「呉市中央地区「今と昔」」 受賞者:呉市立呉中央中学校 1年 濱咲伊亮 作品主旨:ぼくの生まれ育った呉市中央地区の写真が載っている『呉・江田島今昔写真帖』という写真集を祖父から貸してもらいました。主な道路や公共施設などをかき入れた地図に、今と昔の写真を並べて貼り、町並みを復元しました。 日本地図調製業協会賞 作品名:「地形図と訪ねたことのある場所」 受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 大和珠子 作品主旨:国土地理院発行の府中町付近の地図に小学校の徒歩遠足で行った場所がふくまれていることに気づきました。その場所のことをくわしく知りたいと思い、その場所がある町の人口や土地利用の様子などを調べることにしました。地形図を等高線で色分けすると、高さの変化を知りたくなり、府中南小学校からの直線距離を断面図で表してみました。新しい発見がたくさんあって、おもしろかったです。 地理科学学会賞 作品名:「呉市の碑や史跡で巡る呉海軍の歴史」 受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 田村友里 作品主旨:呉市は、海軍の町として有名で、それにちなんだ碑や史跡がたくさんあります。そこで、呉市の碑や史跡をめぐることで、呉海軍の歴史、そして、日本の戦時中の姿が見えてくるのではないかと思い、調べてみることにしました。自分の地元の知識を深められただけでなく、まとめ方などの工夫も学ぶことができて、とても楽しかったです。 地図協会賞 作品名:「コンビニエンスストアの分布」 受賞者:広島県立安古市高等学校 2年 松野佑美、森下遥 作品主旨:私たちの住む「祇園」にあるコンビニエンスストアの分布を、地形図上へ企業別にシールで色分けして示しました。そして、実際に全ての出店場所を訪れ、その理由を考察しました。その結果、公共交通機関駅付近や主要幹線道路沿いにあり、その利用客と運転者をターゲットにしていることがわかりました。また、さらに深く調べると、企業によってドミナント方式やエリアフランチャイズ方式を採用していることがわかりました。 |