鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第10回:鳥取地区【主催:鳥取県地域社会研究会】

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、11月から12月に鳥取県内3カ所において開催されています。

作品:「若葉台ふくしマップ」

国土地理院長賞

作品名:「若葉台ふくしマップ」

受賞者:鳥取市立若葉台小学校 3年 伊藤菜々子

作品主旨:けがのため、車椅子で学校生活を送らなければならなくなった友だちを見かけ、それをきっかけに、小学校や町は全ての人にとってくらしやすいか、わたしが車椅子に乗ってたしかめ、地図にまとめようと考えました。地図作りを通して、バリアフリーも大切だけれど、「住んでいる人の努力」「思いやりの心」が一番大切だと分かりました。みんなが安心してくらせるように、わたしもできるところから実行していきます。


作品:「鳥取 城下町ぶらりMAP」

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「鳥取 城下町ぶらりMAP」

受賞者:鳥取大学附属小学校 4年 寺本茉由

作品主旨:城下町をじっくり歩くのは初めてでした。実際に歩く町の様子がよく分かり、様々な史跡を見つけることができました。地図を作ると、城下町の道は大きな道路に直行して細かい道が通っており、長方形のますのように町がつくられていることが分かりました。シールで場所を示し、名所について解説を書きました。この地図を見れば、城下町を楽しく散歩できると思います。これからも地図作りを通して鳥取を理解していきたいと思います。


作品:「来なんせ鳥取!! NAVIマップ ~ひょうしきが案内する観光ベスト5+2~」

(財)地図情報センター理事長賞

作品名:「来なんせ鳥取!! NAVIマップ ~ひょうしきが案内する観光ベスト5+2~」

受賞者:鳥取市立湖山西小学校 4年 渡辺幸作

作品主旨:道路のひょうしきには、観光地を案内するものがあります。それをたどって、どこにどんな観光地のひょうしきがあるのか調べてみようと思いました。道路の線がたくさんになるので、太さや色を変えてわかりやすくしました。ひょうしきの色も似た色が近くにこないように考えて決めました。市内を通る4つの国道のうち、9号線と53号線にたくさんのひょうしきがありました。鳥取砂丘が鳥取を代表する観光地なんだと改めて思いました。


作品:「私の町 私都プチ自まんMAP」

(社)日本地図調製業協会長賞

作品名:「私の町 私都プチ自まんMAP」

受賞者:八頭町立郡家東小学校 4年 衣笠紀子

作品主旨:3年生の時、私が住んでいる地域のたんけんをしました。その時、私の知らない場所やきょう味のある話がたくさんあることに気づき、くわしく調べてみたいと思い、地図にまとめました。何度も同じ場所へ行ってみると、知っているようで知らない事や新しい発見があり、おどろく事ばかりでした。そして、農業の大変さを教えていただいたり、ゴミ問題をかかえていることもわかりました。私の町をもっと大切にしたいと思いました。


作品:「上井街路樹調べ」

(社)地図協会理事長賞

作品名:「上井街路樹調べ」

受賞者:倉吉市立河北小学校 5年 有福万穂

作品主旨:私の町には、街路樹があります。みんながふだん気にとめてない街路樹がどうして必要なのか、どんな木がどれくらいあるのか調べることにしました。街路樹を種類別に色分けをし、1本1本地図に表わしてみると、私の町にはクスの木やケヤキが多いことがわかりました。また、街路樹の環境や景色への役割も知り、なにげない街路樹も町の人にはなくてはならないものだということがわかりました。


作品:「今のシャッター通りと昔の商店街 ~Before After in 若狭街道~」

(社)日本地理学会長賞

作品名:「今のシャッター通りと昔の商店街 ~Before After in 若狭街道~」

受賞者:鳥取城北高等学校地歴部 2年 有岡佑香、石田貴裕、鎌田隆信、衣笠友紀子、瀧川兼司、筒井俊博、丹羽翔太、藤井隆太郎

作品主旨:若桜街道は、メインストリートとは名ばかりのシャッター通りといった状況になっています。そこで、このようになった原因は何なのか調べてみました。いろいろな方々ににぎやかだった頃の状況をうかがったり、写真を見せていただいたりしながら、現状と比較してみました。街の活性化が叫ばれている中、「魅力ある商店街」にして人が集うようにするにはどうすればいいのか、私たちにできることは何なのか考えてみることにしました。


作品:「めざせ! BARRIER FREE タウン」

日本国際地図学会長賞

作品名:「めざせ! BARRIER FREE タウン」

受賞者:鳥取市立桜ヶ丘中学校 2年 松本知香

作品主旨:職場体験でデイサービスセンターに行ったことがきっかけで、このテーマを選びました。高齢者と一緒に過ごすことで、ちょっとした段差でも障害になると気づきました。実際に調べてみると、思っていたよりもバリアフリーは少なく、その上、点字ブロックがはがされているところなどもあり、私達の街の住みにくさを実感しました。「障害者」という言葉がなくなるくらい、誰にとっても住みやすい街にしていけたらいいと思います。


作品:「わくわく湖山池たんけんマップ」

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:「わくわく湖山池たんけんマップ」

受賞者:鳥取市立世紀小学校 2年 古澤泰斗

作品主旨:ぼくは、家から見える湖山池を自てん車で一しゅうしました。その後には、カヌーをこいで島に行ったり、たんけんにさんかしたりしました。その時に、いろいろな生きものをはっ見しました。あんないの先生から、生きものについて知らないことをたくさん教えてもらいました。とても楽しかったので、わくわく地図を作りました。たくさんの生きものたちがいる湖山池を、これからも大せつにしたいと思います。


作品:「大井手用水 ささ舟のたび ~とくのうからこ山川まで~」

(社)鳥取県測量設計業協会長賞

作品名:「大井手用水 ささ舟のたび ~とくのうからこ山川まで~」

受賞者:鳥取大学附属小学校 3年 米澤尚宏

作品主旨:川の流れにのって進んでいく笹船を見て、どこまで行くのか調べてみたいと思いました。自然の川だと思っていたのですが、調べると約400年前に水田に水をひくために作られた「大井出用水」だとわかりました。笹船を何回も作り直しながら進み、最後までついて歩くのが大変でした。地図では大きな川だけでなく、細かい用水路も拡大して見られるようにしています。地図にすると川の幅の違いや流れ、土地利用の様子がよく分かります。


作品:「鳥取駅南地域の建物背比べ!」

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:「鳥取駅南地域の建物背比べ!」

受賞者:鳥取市立南中学校郷土研究班 1年 中島みさき、山本翔大
                           2年 浅野紗依、北山亮子、中村由理
                           3年 野儀夕季枝、森木達也

作品主旨:3年連続「鳥取駅南」にこだわって調査し地域地図に表わしてきた地域は、かつては水田地帯、やがて工業地域へ、そして今では行政・商業施設や住宅など、様々な建物が混在する地域へと変遷していきました。なかでも近年、目立つのが10階以上のマンションで、どこからでも見られた鳥取市のシンボル久松山が見え隠れするようになりました。ほとんどの施設や宅地に駐車場があり、車が必需品の鳥取であることにも気がつきました。