第12回全国児童生徒地図優秀作品展ごあいさつ(国土地理院長)

ごあいさつ(国土地理院長)

国土地理院では、全国児童生徒地図作品展連絡協議会(略称「連絡協議会」)と連携し、全国の各団体から推薦された「児童生徒の地図に関する作品」を一堂に集め、企画展「第12回全国児童生徒地図優秀作品展(以下「全国展」という)」を国土地理院「地図と測量の科学館」、国土交通省1階玄関ロビー及びNHKふれあいホールギャラリーの3会場において開催いたしました。今回の作品展には、連絡協議会加盟の9団体及び連絡協議会が認める6団体から117点が出展されました。

 

「児童生徒の地図に関する作品展」は、小、中、高等学校の社会科教育の一環として、児童生徒の自主的な研究活動を通じて社会的なものの見方や考え方を育てるとともに、地図についての正しい理解や地理的思考力を高めるために、連絡協議会を構成している団体等が全国各地で開催しています。

今回の全国展には連絡協議会の9団体の他に島根、茨城、富山、大分、神戸、赤穂からも特別に参加があり、全国各地からの応募数は小学校、中学校、高等学校等を合わせて683校、5,220作品で、いずれも過去最高でした。

また、昨年度から、各団体より推薦された作品のうち特に優秀なものについては、国土交通大臣賞、文部科学大臣賞が授与されることとなっています。今年度の国土交通大臣賞には岐阜県岐阜大学教育学部附属小学校4年の成戸雪季さんの作品「しずくの旅in長良川」、文部科学大臣賞には徳島県立阿波高等学校2年の木内桂吾さんの作品「吉野川中流域左岸の扇状地と湧水帯」が選ばれました。1月14日(水)に国土交通大臣室で表彰式が開かれ、金子国土交通大臣からそれぞれの受賞者に表彰状と副賞が授与されました。

 

国土地理院は、全国展の開催を通じて、全国各地で行われている地図を使った教育の現状や児童生徒の地図についての取り組み方などを広く紹介することで、教育現場での地図利用の普及と向上や、地図を使った教育に関わる教育者、研究者などのネットワークづくりの一助になればと考えております。

今年度は、開催前日の1月10日に開かれた連絡協議会の総会で、神戸、赤穂の2団体が新たに連絡協議会の構成団体に加わり、連絡協議会の一層の発展が期待されるところです。

 

最後に、今回の全国展の開催にあたり、ご協力を賜りました関係機関、関係団体の方々に厚くお礼申し上げます。

平成21年2月

国土交通省国土地理院

院長 小牧 和雄