彩色図について

 国土地理院では、「伊能大図(米国)」の貴重な地理史料としての重要性を考え、このデジタルデータによる保存と、手彩色による「彩色図」の作成を行うなど、広く一般に公開・展示する事業に取り組んでいます。
 また、平成16年度に国土地理院が中心となって行った「アメリカ伊能大図 里帰りフロア展」の開催途中に、伊能大図(米国)では欠図だった4面の複写図が海上保安庁海洋情報部で発見され、国土地理院ではこの4面の彩色復元作業も行いました。

伊能大図(米国)彩色図について
 この彩色図(復元図)の作成方法は次のとおりです。米国議会図書館からデジタルデータ(207枚)を入手し、このうち山景、海面などに彩色のないものなど175枚について、伊能忠敬から7代目の洋画家・伊能洋(いのうひろし)氏の監修により、若手日本画家の手彩色により復元しました。手彩色にあたっては、山川、海面や沿道風景など絵画的な部分を中心に、現存する国内の図を参考に伊能図の華麗、精細なイメージを再現するように努めました。
彩色見本(一部分)(第58図犬吠埼周辺)
(彩色前)
彩色前
(彩色後)
彩色後

 

伊能大図(海洋情報部)彩色図について
 この彩色図(復元図)の作成方法は次のとおりです。海洋情報部から原図を借用してデジタルデータ(4枚)を作成し、約40cm×70cmに縮小されていた図を原寸大(1/36,000)に拡大、伊能図が描かれた時代には存在しないと思われる航路や境界線などを削除後、山景等を加筆し、伊能大図(米国)彩色図と同じように、洋画家・伊能洋(いのうひろし)氏の監修により手彩色により復元しました。
彩色見本(一部分)(第133図山城 河内・摂津)
(彩色前)
彩色前
(彩色後)
彩色後

                                          伊能図の説明
                                         ■伊能忠敬と伊能大図
                                         ■伊能大図(米国)について