平成15年8月~9月の地殻変動について

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9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震(マグニチュード8.0)により、北海道の広い範囲で地殻変動が観測されました。特に襟裳岬周辺で変動が大きく、電子基準点「広尾」で、東南東に97cmの移動。電子基準点「大樹2」で28cmの沈降が観測されました。これらのGPS観測データを用いて求められた断層モデルは、プレート境界における低角逆断層で、モーメントマグニチュードは8.0と推定されました。
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 地震後も襟裳岬を中心とした地域で地殻変動(余効変動)が継続しており、9月27日から10月5日までの8日間に電子基準点「えりも1」が、南東に約5cm移動したことが観測されました。余効変動の空間的な分布は9月26日の本震に伴う地殻変動と良く似ており、本震と類似の断層運動によるものであることが推測されます。27日以降の断層運動により解放された歪みエネルギーは、10月3日の段階でモーメントマグニチュードに換算すると7.4に達しています。
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